最近のFDM式(熱溶解式)家庭向け3Dプリンターはずいぶん安くなりました。
ほとんどが中国製ですが、なかなか高性能で中には2万円くらいで買えるものもあります。
主流は3~5万円くらいのものでしょうか。
マイ3Dプリンターで基礎的なもの学んでいろいろプリントしているうちにだんだん物足りなくなり、1年ほど前についに2台目を購入しました。
購入する時の目安として
1 低価格
2 吐出温度が250以上ある
3 ヒートベットである
4 造形エリアが200mm立方くらいある
5 精度が高い
6 パーツ供給に不安が無い
です。
1の低価格となるとやはり狙いは中国製となります。昔の中国製は安かろう悪かろうというイメージでしたが、最近はなかなかあどれません。
2の吐出温度ですが、FDMプリンターで使うPLAという一般的な素材のプリント温度は200度前後です。ABSを使う時は230度前後ですね。ただ最近はPETGとかナイロンとかいろんな素材があり、プリント温度が250度前後になるものがあります。
これらの素材に対応するためになるべく高温でプリントできるプリンターが良いと思います。
3のヒートベッドとは加熱式の造型台です。プリントする時に造形台を60~100度くらいに加熱し、素材の定着を良くする機能です。最近の機種はほとんど装備されていますが、エントリーモデルには装備されていないこともあるので注意が必要です。
4造形エリア。 マイ3Dプリンターの造形エリアは縦横100mmちょっとでした。つまりこれ以上大きいものは作れません。あるいは2分割のモデルにしなければなりません。
この小さいエリアが物足りなさの理由の一つでした。
ではいったいどれくらいの大きさがあればいいか?大きければ大きいほど良いのでは??と考えがちですね。
中には300mmを超えるプリンターもあります。
ただ、3Dプリントはとても時間がかかるのです。50mm四方くらいの物でも1時間前後はかかります。
それが300mmともなると気が遠くなります。確かめたことはありませんが1日では終わらないと思います。これは現実的ではありません。大きければ精度や強度も問題になってっくるかもしれませんし。なので3Dプリンターで作るものとしてはせいぜい200mmくらいまでのものまでが良いと考えます。
5の精度。これもマイ3Dプリンターの悩みの一つでした。とても良いプリンターなのですが、ボディがアクリル製というのが弱点でした。当然金属製より強度が無く、歪みが発生してしまいます。
3Dプリンターの要は縦方向、左右方向そして前後方向にきっちりと直角水平に吐出するかです。この正確度で造形モデルの精度が決まります。なのでボディは金属製で、しかも正確に組み立てられている物、あるいは正確な組み立てが可能なものということになります。
6のパーツ供給。これはメーカーサイトで予備パーツがちゃんと用意されているか確認しましょう。吐出ノズルやヒーターは消耗品なのでわりと交換頻度が高いです。
また、FDMプリンターは共通部品が多く汎用のパーツもけっこう使えたりします。
制御マイコンやモーター、ベルト、ベアリングetc.・・・やろうと思えばほとんど汎用品と交換できます。
なのでプリンターの構造は一般的なタワータイプが良いでしょう。
こちらはデルタタイプ
高さが稼げるのが特徴です。
これらの条件を考え、さんざん悩んで買ったのがこれです。
ANYCUBIC i3MEGA というプリンターです。アマゾンで4万円前後で購入できます。
組み立てキットですが実際にはタワーをネジ数本で取り付け、各コネクターを刺すだけです。
タワーの取り付け精度もけっこう高く、取り付け時に直下定規やノギスで測りましたがほとんど修正は入りませんでした。
当然プリントモデルもかなり正確に出来、とても満足。
っで、満足ついでに?さらに1台追加しちゃいました。
2台稼働するとさすがにうるさいです。
暑いです。この他にノートPC2台、レースシミュレーター用のメインPCを動かすと6畳ほどの私の部屋は冬でも暖房要りません(汗)
つづく
Comments