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執筆者の写真Nyjigon Style

3Dプリントは屋根が苦手

3DデーターのDLサイトを見るとこんなフィギアが氾濫しています(笑)

最初に思ったのが、なんでこんな空中に浮いている髪の毛などが作れるの??という疑問でした。











答えは意外と簡単でした。


実はプリントする時にソフトがこのように土台(サポートと言います)を作るのです。

なぁ~んだ。という感じですが実はこのサポートがかなり厄介なのです。

上の写真のサポート無しの場合(実際には造形中にぐゃぐちゃになってしまいますが)造形時間は約3時間50分。

ただでさえ3Dプリントは時間がかかるのに、これにサポートをつけると約倍の7時間50分もかかってしまうのです。必要な素材も倍かかってしまいますしね。

それにこのサポートを外すのがけっこう大変。ペンチやカッターなどで剥がし、剥がした後のバリなどを綺麗に整形しなければなりません。

熱溶解式の3Dプリントは屋根のように下に何もないもの(ブリッジといいます)がとても苦手なのです。

なのでモデルを設計する時は、なるべくサポートのいらない形を考えなければなりません。

簡単なブックエンドのモデルです。


これだけだけでは殺風景なので背の部分に模様を入れてみます。






こんな感じで逆3角形の穴を開けてみました。

ところがこれをプリントしようとすると当然のことながら






このようにサポートが必要になってしまいます。

ではサポートを作らずに済む方法は?











これです。三角形をひっくり返したデザインにすれはブリッジがなくなりサポートは不要となります。


いや、どうしても逆三角形のデザインがいい!

でもサポートは嫌だ・・・



実はサポートを作らずに造形する方法がもう一つあるのです。

これです。

このように背の部分を下にしてプリントしてしまえば良いのです。


3Dプリントはちょっとした発想の転換でずいぶん楽になったりします。


3次元で考えるの老化防止にもってこい

・・・ですかねぇ(笑)


つづく

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