X(エックス)ラインを目指せ!iRacing slip angle analyzerの見方
- Nyjigon Style
- 11月28日
- 読了時間: 3分
作成したslip angle analyzerについてNRS長井校長が解説の画像を作ったので皆様にお知らせです! まずおさらいですね。 コーナリングフォースの源はスリップアングルです。
スリップアングルとは進行方向とタイヤの向きのズレ角度ですね。 っで、フロントタイヤはハンドルを切るからリアタイヤよりコーナーの内側を向いている。
つまりリアタイヤよりスリップアングルが大きい=アンダーステアというわけです。 リアが大きく外側にスライドすればリアタイヤはコーナー方向より内側を向く。 そしてフロントタイヤより大きなスリップアングルになる=オーバーステアというわけです。 さて!ここに注目して作ったのがスリップアングルアナライザー(SAA)なのです! 事のはじまりはNRS長井校長に、こんなの考えてるんですけどアリですかね? っと言ったら是非やりましょう!となり、作成開始。 しかし、気安く始めたものの結構苦労しました。iRacing SDKがかなり難解でね。
なんだかんだで2か月くらい格闘してようやくできした。 ちょっと前置きがながくなりました。ここからが本題です。 では、どう見ればいいの?何をすればいいの?にお答えします! 実は長井校長が素晴らしい画像を作ってくれました。
①適正な過重移動により最適スリップアングルを生み出している状態。

ここで注目すべきはブレーキをリリースし始めた時にリアのスリップアングルライン(黄)がフロントのスリップアングルライン(青)より多い、つまり弱オーバーステアになっていることです。
その後ブレーキを完全にリリース、つまりコーナー後半はフロントのラインがリアのラインを追い越す・・・弱アンダーで立ち上がるのです。(フロントタイヤを最大限使う) この黄色線と青線が交差するXラインにすることが目指すところなのです。 そして車両により多少の大小はありますが、スリップアングル5度付近が最大コーナリングフォースを発生します。
つまりXラインを5度付近で描くと最大コーナリングフォースで曲がれるのですね。
②強アンダーの場合

このグラフでは黄色ラインが最大3度くらい、青ラインは7度くらいになっています。 リアスリップ角<フロントスリップ角で、しかもその差がかなり多い=強アンダー。 リアがもっとスライドしていればフロントとの差は減るの「強」アンダーとは言えませんが
適正アングルより大きくなるとタイヤの抵抗が増え、失速してしまいます。
③これは正しいライン取りができていない、アプローチで向きを変えるという意識が少ないと起こりがちな例です。

基本はなるべく大きな円を描く、そしてコーナー前半で向きを変える、立ち上がりは加速に合わせてハンドルを戻すです。 ライン取りが悪く入口が狭くなったり、前半で曲げようとする意識が足りないとコーナー前半で向きが変わらないままコーナー中盤になり、なんとか曲げようと舵角を増やす、舵角が増えたためフロントが抵抗になりリアが滑り出す・・・という悪循環に陥りやすい状態です。
④最後はかなりコントロールのできる方に多く見らる症状ではないでしょうか?

いわゆる「突っ込み過ぎ」だけどなんとかコントロールしているオーバードライブ状態です。
リアが流れるのをカウンターステアでバランスをとっていて、一見速いコーナリングに見えますが、実はフロントのスリップ角が足りなく最大コーナリングフォースが得られていない状態です。
いかがでしょうか?思い当たるフシのある方は少なくないのでは?
実は私も思い当たるフシはありありで・・・。
是非「Xライン」を目指して下さい!

